はじめに
インテリアコーディネーターに挑戦しようと決意したものの、書店に並ぶ膨大な数の教材を前に、途方に暮れていませんか?このページでは、2025年の最新情報をもとに、数ある教材の中から「これさえあれば大丈夫!」と自信を持っておすすめできるテキストと問題集を厳選してご紹介します。この記事を読めば、教材選びの悩みが消え、すぐにでも勉強を始められます。
この記事は、インテリアコーディネーターを目指す方向けに、以下の内容を解説します。
- 資格の概要、難易度、必要な勉強時間
- 試験内容や受験費用
- おすすめの参考書・問題集
ここからインテリアコーディネーターの資格の概要を説明しますが、すぐにおすすめテキスト・問題集を見たい方はこちらからの参照を推奨します。
▶︎インテリアコーディネーター資格試験 おすすめテキスト&問題集
インテリアコーディネーターってどんな資格?
インテリアコーディネーターは、住む人にとって快適で魅力的な住空間を提案・実現する、インテリアの専門家であることを証明する資格です。 お客様のライフスタイルや好みをヒアリングし、家具やカーテン、照明、壁紙といった内装材全般について、専門的な知識と技術を基にアドバイスや商品選定を行います。インテリアに関する幅広い知識が問われる、非常に実用的な資格です。試験は知識が問われる「一次試験」と、図面作成や論文が問われる「二次試験」の2段階で行われます。
インテリアプランナーとの関連性は?
インテリアコーディネーターとインテリアプランナーは、どちらもインテリアの専門家ですが、その役割には違いがあります。
- インテリアコーディネーター: 主に内装材や家具、照明などの選定を行い、空間を装飾・演出するプロフェッショナルです。
- インテリアプランナー: コーディネーターの知識に加え、建築の企画・設計段階から関わる、より技術的・建築的な知識が求められるプロフェッショナルです。
インテリアコーディネーターの資格を取得後、さらに建築に関する専門性を高めたいと思った方は、インテリアプランナーを目指すことで、より活躍の場を広げることができます。学習内容にも共通点があるため、ステップアップしやすい関係にあります。

インテリアコーディネーターが活かせる仕事は?
インテリアコーディネーターの資格は、住まいに関わる様々な業界で活躍のチャンスがあります。
- ハウスメーカー・工務店: 新築住宅やリフォームの際に、内装全体のコーディネートを担当します。
- インテリアショップ・家具店: お客様に家具や雑貨を提案し、トータルコーディネートを行います。
- 設計事務所・デザイン事務所: 建築士と協働し、空間の魅力を最大限に引き出す内装計画を担います。
- 独立・フリーランス: 経験を積んで独立し、個人のお客様を対象に活動することも可能です。
この資格は、未経験からの転職やキャリアアップにも繋がりやすく、あなたの可能性を大きく広げてくれるでしょう。
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インテリアコーディネーター合格に必要な勉強時間
独学でインテリアコーディネーターに合格するために必要な勉強時間は、一般的に200〜300時間と言われています。これは、1日1〜2時間の勉強を継続すれば、3〜6ヶ月ほどで到達できる時間です。 計画的に学習を進めれば、働きながらでも十分に合格を目指せる資格です。
インテリアコーディネーターの合格率は?
インテリアコーディネーター試験の合格率は、以下のようになっています。
- 一次試験:例年60%〜70%で推移しています。
- 二次試験:一次試験の合格者のみが受験でき、その合格率は例年50%〜60%です。
最終的な総合合格率は25%〜30%前後となり、しっかり対策すれば独学でも十分に合格を狙えます。
インテリアコーディネーターは独学でも合格可能?
結論からお伝えすると、インテリアコーディネーターは独学でも十分に合格可能です。 ただし、二次試験では図面の作成や論文が課されるため、過去問などでしっかりと対策しておくことが重要です。より専門的な建築知識を身につけたい方は、インテリアプランナー資格へのステップアップもおすすめです。インテリアコーディネーターが「内装・装飾」のプロであるのに対し、インテリアプランナーはより建築的な視点から企画・設計を行う資格です。
まずはインテリアコーディネーターで基礎を固め、キャリアの幅を広げていくのも良いでしょう。

インテリアコーディネーターの試験内容
インテリアコーディネーターの試験内容は以下のとおりです。
項目 | 詳細 |
---|---|
形式 | 一次試験:マークシート方式 / 二次試験:論文、プレゼンテーション(図面作成など) |
出題数と配点 | 一次試験:インテリア商品と販売、インテリア計画と技術など 二次試験:論文、プレゼンテーション |
試験費用 | 14,850円(税込) ※一次・二次一括申込の場合 |
試験日 | 一次試験:年1回、通常は10月 二次試験:年1回、通常は12月 |
インテリアコーディネーター資格試験 おすすめテキスト&問題集
インテリアコーディネーター資格試験の合格への王道は、試験範囲を網羅した公式テキスト(上下巻セット)で知識の土台を固め、過去問題集(上下巻セット)で徹底的に実践力を鍛えることにあります。
ここでは、多くの合格者が実践する「王道」の4冊をセットでご紹介します。
1. 合格の土台を作る公式テキスト『インテリアコーディネーターハンドブック』(上・下)
書名 | インテリアコーディネーターハンドブック 上 |
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発売日 | 2013年11月1日 |
ページ数 | 252ページ |
出版社 | インテリア産業協会 |
概要 | インテリアの歴史から、計画、環境、人間工学に至るまで、コーディネーターに求められる基礎知識を網羅。資格取得を目指すすべての人の土台となる一冊です。 |
書名 | インテリアコーディネーターハンドブック 下 |
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発売日 | 2013年11月1日 |
ページ数 | 274ページ |
出版社 | インテリア産業協会 |
概要 | 材料、構造、施工、設備、関連法規など、より技術的・専門的な知識を解説。上巻と合わせることで、試験範囲のすべてをカバーします。 |
まず、学習の核となるのが、試験実施団体である(公社)インテリア産業協会が発行する公式テキストです。試験問題はこのハンドブックの内容に準拠して作成されます。上巻・下巻で試験範囲のすべてをカバーするため、必ず上下巻セットで揃えましょう。
2. 得点力を鍛える『過去問題徹底研究』(上・下)
書名 | インテリアコーディネーター1次試験 過去問題徹底研究2025 上巻 |
発売日 | 2025年3月15日 |
ページ数 | 268ページ |
出版社 | ハウジングエージェンシー |
概要 | 過去8年間(2015~2022年)+2019年再試験から重要問題を厳選した問題集の上巻です。見開き完結のレイアウトや詳細な解説に加え、特別付録「色彩分野カラー資料」が付属します。スマホで問題が解けるWEBアプリも利用可能です。 |
書名 | インテリアコーディネーター1次試験 過去問題徹底研究2025 下巻 |
発売日 | 2025年3月15日 |
ページ数 | 268ページ |
出版社 | ハウジングエージェンシー |
概要 | 過去問題集の下巻です。上巻と合わせて試験6回分相当の問題が分野別に収録されています。正解だけでなく不正解の選択肢も詳しく解説しており、知識を深めることができます。特別付録は「材料分野カラー資料」です。 |
ハンドブック等で知識をインプットした後は、過去問演習でアウトプットの練習をすることが合格への最短ルートです。このシリーズは、過去8年分の試験から重要問題を厳選し、分野別に整理しているため、非常に効率的な学習が可能です。上巻と下巻で担当する出題分野が異なるため、こちらも必ずセットで学習を進める必要があります。
3. 二次試験対策:実技力を磨く過去問題集
書名 | インテリアコーディネーター2次試験 過去問題徹底研究2025 |
発売日 | 2025年5月15日 |
ページ数 | 148ページ |
出版社 | ハウジングエージェンシー |
概要 | 最新10年分の二次試験過去問(プレゼンテーション・論文)を完全収録。初学者でも学習しやすいカラー解答例や、採点ポイントがわかる詳細な解説が特徴です。原寸大の解答用紙も付属しており、本番さながらの演習が可能です。 |
二次試験は、知識を元にしたプレゼンテーション(製図)と論文が問われる実技試験です。そのため、「テキストを読む」のではなく「過去問を繰り返し解き、描く」ことが唯一かつ最強の対策となります。
まとめ:一次・二次を突破する学習ロードマップ
インテリアコーディネーター試験の合格戦略は、明確です。
- 一次試験の突破:まず『ハンドブック』上下巻セットを教科書として知識をインプットし、『一次試験 過去問題徹底研究』上下巻セットでアウトプットを繰り返します。この4冊で知識を盤石にしましょう。
- 二次試験の突破:一次試験で得た知識を土台に、『二次試験 過去問題徹底研究』を使って、ひたすら論文を書き、図面を描く練習をします。時間を計り、解答例と自分の解答を比較・分析することが重要です。
さらに専門性を高めたい方は、インテリアプランナーへのステップアップも視野に入れてみてはいかがでしょうか。

ご紹介した教材を計画的に活用し、合格を勝ち取ってください。
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